目先の株価乱高下に惑わされるな!銀行計貸出残高に注目|日本企業は着実に復活しつつある?

なぜ株価が乱高下するのかを考える

2013年6月13日現在、日経平均株価は12445円。アベノミクスによる一時期のピークは過ぎ、乱高下を続けながら下落してきています。しかも、昨日下がったかと思えば今日はあがり、午前中に持ち直したかと思えば結局最安値で終わる、など、かなり混乱した状態になっています。

photo credit: swisscan via photopin cc

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4月5月のように一本調子に上昇相場が続いてウキウキしていた人にとってみたら、最近の動きはとても不可解なはずです。

では、その理由を考えてみましょう。

答えはズバリ、ヘッジファンドなど多額の資金を持つ人達が一度に大量の取引をするから。です。日経平均株価は5月中旬に最高値をつけたあと、それ以上の上昇の可能性が薄まったため、単調に買い続けるのではなく、売り買いの取引量を増やしていると考えられます。それによって、波うちながら下落していく相場になっていると考えられます。この動きを察知した個人投資家も、同じように細かく利益をとる投資方法へと移行したことも考えられます。

実質の経済は乱高下する株価ではわからない

では、株価が下がって来ているということは、やはり日本はまた不景気に戻っていくのでしょうか?

それは、NOです。

なぜなら、先ほどの説明にも出てきたように、現在の株価の乱高下は日本の実質的な経済の状況を表しているのではなく、株式市場に参加しているビックプレーヤーの気持ちの動きが反映されているだけ、とも考えられるからです。

では、実質的に日本の経済はいまどうなっているのでしょうか?

企業の本当の体調を測る、銀行計貸出残高とは?

企業の本当の意味での体調、元気の良さを測る指標として、「銀行計貸出残高」というものがあります。この指標が4,5月は前年比2%増化しており、企業が元気になりつつあることを示しています。

金 融 経 済 月 報(2013年6月)-日本銀行

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これは、日本の都市銀行、地方銀行、信託銀行などが企業に貸し出しているお金の量を指します。企業が銀行からお金を借りる場面としては、事業を新しく始めるときや、設備投資をするときなどです。ですから、この銀行計貸出残高が増加しているということは、すなわち企業の活動が活発になっていると捉えることができます。

(ただし、資金調達には銀行からの借入の他にも「株式発行」「社債発行」などがあるため、正確にはもう少し複雑)

銀行貸出増加=景気回復の兆し?

企業が銀行から借りた資金を使って新たな需要や雇用を生み出すサイクルが始まりつつあるため、今後も実質的には日本の企業は業績を回復させていくであろう、と日銀もレポートのなかで触れています。

不景気が続き、お金を借りてまで事業展開することを控えてきた企業が設備投資に踏み切るような例が増えていけば、連鎖的に経済が加速する可能性もあり、その実質的な元気の良さが株価に影響を与えることになるかもしれません。

目先の株価乱高下に惑わされるな!

以上のことを踏まえて最初の話題に帰ります。最近の日経平均株価は乱高下を続けていますが、その数字に敏感に一喜一憂する必要はありません。もっと実質的な、リアルな経済の様子を知り、長期的な目線で数字を捉えていくことが大事です。

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