これからは「ケータイ代」を自分で自由に決める時代
最近、AndroidではNexus5、iOSではiPhoneがSIMフリーで発売されましたね。SIMフリーの端末は、Docomo,Au,Softbank,その他のキャリアを超えて自由に使うことのできるものです。
従来日本ではDocomoで買ったらDocomo,Auで買ったらAuでしか使うことのできない、いわゆる「SIMロック」のかけられた製品が主流で、このSIMロックによって日本のキャリアは客を囲い込むことに成功していたのです。
しかし、最近になってSIMフリーの端末が公式に現れ始めました。これによって、今後はデータ通信をどのような契約で利用するのかをより自由に、柔軟に選択することのできる時代が幕を開けようとしています。
自分の利用状況に合わせた料金を払う時代
現在多くの人がDocomo,au,Softbankの三大キャリアのデータ通信定額プランを利用していると思います。
データ通信をそれほど使わない人でさえ、複雑な割引システムを前にして「ま、割引してくれるからこれでいいか」と、キャリアの思うつぼな選択をしてしまいます。
しかし、SIMフリー端末が一般に普及し始めることにより、この仕組みから離れることが可能になるわけです。
現在、3大キャリアでの契約の代替手段として、主にNTTの回線を利用したMVNO(仮想移動体通信事業者)が注目を集めています。キャリアと契約するのと比べて圧倒的に安価にデータ通信プランを契約することができるのです。もちろん速度制限や通信料制限はありますが、なかには約500円でデータ通信ができるものもあります。
ちなみにこちらのOCNのSIMカードをSIMフリー端末で使う場合は、一日30MBという制限があるものの、月額980円で利用できます。(購入の際の価格は登録料です)
データ通信量の上限があるので適したプランを選ぶ
一日30MBを少ないと見るか、十分とみるかはその人次第です。Youtube動画を毎日チェックしたい人は完全にアウトです。しかし、ほとんどがテキストデータのニュースをチェックするくらいしかデータ通信をしない、というのであれば、一日30MBで十分です。
また、大量の通信が必要な場合はWifiを利用するなど一工夫することができれば、動画をバリバリ見たい方でも視野に入ってくるのではないでしょうか。
これによって、いままで当たり前のように高いプランに加入させられていた人も、自分の使い方にあった契約をすることができるようになります。メールチェクやテキスト中心のニュースチェックなど最低限のデータ通信しか必要のないひとは、安価なプランで十分なのです。
キャリアの寡占市場にようやく生まれた競争
ケータイ電話が普及しきり、キャリア同士で客の取り合いをし始めるほどになったケータイ業界。料金プランも足並みをそろえているためキャリアの個性も均一化されてきています。
通信キャリアの寡占は次第にMVNOの新規参入によって競争にさらされるようになり、よりフレキシブルな価格体系に変化していくことでしょう。
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