グライダーと飛行機
学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間はつくらない。
著者の外山滋比古氏は本の中でこう述べています。
ここでいうグライダーと飛行機の違いは、エンジンが積んであるか否か、です。グライダーにはエンジンはありません。氏は、多くの日本人をこのグライダーに例えています。あたり前のように小学校に通い、中学校に通い、ある人は高校に通い、そしてまたある人は大学に通う。そして与えられた課題に挑戦して、より良い学校へ、より高い偏差値を追い求める。日本では当たり前のこの教育のシステムは、グライダー人間の訓練所だ、というのです。
逆に飛行機人間とは、与えられたものをこなすのではなく、自分の意志で進むべき方向へ舵を切っていく人間のことです。著者は、現在の教育の仕組みは、本来飛行機人間になるべき人間からエンジンをおろし、グライダー人間にしてしまっている、と主張しています。
クリエイティブに生きるために
この本では、グライダー人間と飛行機人間のたとえのように、現状の教育制度の話からはじまり、いかにクリエイティブな発想を育てるか、というノウハウが書かれています。私がこの本を手にしたのはもう三年前のことですが、ことあるごとにふと読み直しては、自分の行いを振り返ることができる、とても大切な本です。
トピックごとに拾い読みも
この本の特徴として、短いトピックがいくつもあり、興味のあるところを拾い読みするだけでもためになる、という点があります。ちょっと時間が空いたときに軽く読めるので、結構おすすめです。
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