政党のトップは「総裁」?「代表」?

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政党のトップは「総裁」?「代表」?

面白い記事がありました。2013年7月21日は参議院選挙。今まさに選挙活動が行われていますね。そんななか、こんな記事がありました。
なぜ自民党だけが「総裁」 党首名の謎を追う  :日本経済新聞
そう、なんで自民党のトップだけが「総裁」で、あとの党は「代表」や「党首」が使われることがおおいのか、という所。気になりますよね?多分僕だけではないはず。

所以は明治維新に遡る

さて、総裁の所以は明治維新までさかのぼります。総裁の意味としては「万機を総(す)べ、一切の事務を裁決す」というもので、絶対的な権力としての存在であることがうかがい知れますね。記事を引用すると、

日本近現代史が専門の熊本史雄・駒沢大准教授は「政友会の党首が総裁となったのは、明治初期の総裁職に規定された裁決の重み、すなわち合意形成の重要性を伊藤が想起した結果かもしれない。総裁という党首名には、決める政治を志向し、それまでの政党とは異なる組織にしようとした伊藤の意図が込められているともいえる」と語る。

このように言われています。明治以降、保守政党である自民党(の大元)の流れは長い間与党として君臨しているため、そのトップの肩書きについても昔の呼び方のまま、直されることなく現在に至っているということです。

保守は総裁、革新は委員長、それ以外は??

他の党に目をむければ、共産党など革新派のトップは委員長で書記長がそれに続きます。これは日本に限らず、現在でも中国や北朝鮮がこの呼び方ですね。
では、現在では一般的になった「代表」はどのような位置づけなのか、というと、「革新ではないけれど自民ほど古臭くない」という意味で新しく作られた称号のようです。

何気なく見ていた総裁、代表、委員長という肩書きからも、いろいろ読み取れるものがあるんですね!

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