アメリカからのシェールガス調達が解禁
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アメリカでシェールガスの生産が活発になってきています。今回アメリカからのシェールガス輸入が許可されたことにより、日本も恩恵を受けられるといいですね。
日本がシェールガスから受ける恩恵、メリット
シェールガスをアメリカから輸入できることによる恩恵、メリットは、
- 安価な天然ガスの輸入が可能になる
- 現在輸入している国との価格交渉で今より有利になる
この2つが大きいと思います。安価に輸入できること、についてはそのままの意味です。現在日本では原発が停止しており、代替の火力発電の燃料を輸入するために莫大なお金を払っています。例えばトヨタなどのメーカーが国外に輸出して稼ぐ額よりも多く、海外に、お金を払っている、つまり、言ってみれば国単位でみた国際取引において赤字に陥っています。そのため、アメリカから、”同盟国”のよしみで安く燃料を調達できるようになれば、それはすなわち、国際収支の改善を意味します。
しかし、私はここで最も重要なのは2つめの現在輸入している国との価格交渉で今より有利になるだと思っています。
今までは中東からの依存が大きく、他に輸入する先がなかったため価格が上がってもその価格に従うしかなかったところを、輸入ルートが増えることによって産地の選択肢が増えますし、おかしな価格に直面するリスクも減るのではないかと思うからです。(そのためには日本の外交能力も必要な気がしますけどね!)
ポスト(?)・原発は?
原発の是非については賛否両論ですが(世論的には反対が多いですね)、原発が停止していることによる打撃は、前述のように国の収支を大幅に赤字に転落させてしまうほど大きいです。実生活レベルでは電力会社がある程度赤字分を吸収していることもあり電気料金は増えてはいるものの、まだ微増で済んでいます。アメリカ産シェールガスが本格的に日本に輸入されるようになり、燃料調達費が圧縮されれば、日本が受ける恩恵は大きいでしょう。
ただし、シェールガス(様々な燃料が含まれているようですがここでは主に天然ガスとします)も石油と同じく化石燃料。反原発の勢いが強すぎてあまり報道されませんけれど、ものを燃やして発電しているわけですから、CO2が排出され、温暖化の一因になります。石油よりはCO2排出も少ないとはいえ、環境問題についてはまだまだ改善が必要だと思います。
地球温暖化を阻止しうる、夢のエネルギーとまで言われた原子力発電に影がさし、一時的に火力発電に移行しているのが現状。将来的にはよりクリーンなエネルギーの登場が待たれます。
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