いわゆる「アベノミクス効果」はバブルなの?14000円を切る勢いの日経平均の下落をどう捉えるのか

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値動きの激しい日本の株式市場

photo credit: kenteegardin via photopin cc

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年末に16,000円超えの高値をつけたと思えば、それからわずか1ヶ月強の昨日2/4には約14,000円まで下がってしまいましたね。

約16,000円を基準にすると約2,000円、約12%も下がってしまったことになります。かなり情緒不安定な状態ですね。

おそらくこの事はニュースではいろいろな取り上げ方がされていると思います。

この先どうなるのか、専門家も意見まっぷたつ

悲観的な意見の人は、このままバブルの崩壊のようにアベノミクス前の状態に戻ってしまう、と言うでしょう。
楽観的な人は、これは一時的な調整にすぎない、と言うでしょう。

どちらも「専門家」の意見です。専門家の意見が真逆で、一般人はどう解釈していいか本当に迷ってしまいますよね。

もちろん、それぞれに根拠があって意見しているのでしょうけれど、どこをどのように解釈するのかによって意見が変わってくるので、どちらか一方の意見を偏って鵜呑みにしない姿勢が大事だと思います。

僕自身は全く「専門家」ではありませんけれど、新しくショッキングな事件がおこらない限り、アベノミクス前、つまり8,000円代に真っ逆さま、のような超悲観的なシナリオにはならないのではないかと思っています。

なぜなら、輸出企業が実際にきちんと利益を挙げているという点、日銀が以前のような円高水準には決してさせないだろうからです。

いろいろな方の考え方を見てきて、僕自身は年末から昨日までの下落の理由は

  • そもそも日本企業の実態以上に株価が高くなっていたから(プチバブル)
  • アメリカの金融緩和が縮小されつつあり、手を広げ過ぎた部分を調整しつつあるから
  • 特にここ最近は新興国不安によりリスクに敏感になり、利益が出ていた日本株を一旦売ったから

このあたりが妥当な認識ではないかな、と思っています。

つまり、僕の意見はやや楽観論者寄りの意見だと言えます。ですから、この記事自体も参考程度に、他の悲観的な意見にも耳を傾けてみることをお勧めします。

冷静になるのが最も重要

もし投資をしている人がいるとしたら、一番大事なのは、冷静になることでしょう。市場は人間が動かしていますから、誰かが投げ売りをはじめるとそれが連鎖していく傾向があります。

特に最近の日本の株価が企業の実態にあわないもの、つまり、ちょっとしたバブルだったのであればなおさらです。「あ、やっぱり過大評価してたんだ!売らなきゃ!」という連鎖がおきてもおかしくありません。

しかし、そもそも、こういう時に焦らなくていいような投資をすることかもしれませんね。

焦らずじっくりの投資方法については「ウォール街のランダムウォーカー」が教科書として非常に良いと思います。この本についての記事も書きましたので、よろしければご一読ください。

バブルの歴史にも触れており、金融リテラシーの教科書として素晴らしく、70年代からロングセラーになっているのも頷ける内容になっています。

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